やすらぎの郷
さいごは笑って、いきましょう。倉本聰が同世代の大人たちに贈る、全く新しいカタチの帯ドラマが幕を開ける。舞台となるのは、テレビの全盛期を支えた俳優、作家、ミュージシャン、アーティストなど“テレビ人”だけが入居できる老人ホーム『やすらぎの郷 La Strada(ラ・ストラーダ。イタリア語で“道”の意)』。
Sorting
やすらぎの郷 第051話
第051話/犬山小春(冨士眞奈美)が警察での事情聴取を終え『やすらぎの郷』に戻ってくる。及川しのぶ(有馬稲子)の精神状態は崩壊寸前。小春はしのぶに詫びながらも、詐欺事件とは無関係だと訴える。しかし、しのぶは飲んでいた酒を小春に浴びせると、騒動を持ち込み『やすらぎの郷』での静かな暮らしを踏みにじったとして、入居者全員への謝罪を要求する!
やすらぎの郷 第052話
第052話/菊村栄(石坂浩二)と高井秀次(藤竜也)は、犬山小春(冨士眞奈美)もまた石上五郎(津川雅彦)にだまされ、一文無しになってしまったことを知る。二人は小春にお金を融通。秀次はさらに、身に付けていたペンダントをお守りとして渡し、慰めの言葉をかける。
やすらぎの郷 第053話
第053話/『やすらぎの郷』では資産がらみのトラブルを防ぐため、入居者から全財産の申告を受け、財団が信託・管理する決まりになっていた。ところが、今回の事件で及川しのぶ(有馬稲子)がだまし取られたのは、未申告の隠し預金と判明。名倉修平(名高達男)とみどり(草刈民代)は事件以上の衝撃を受ける。
やすらぎの郷 第054話
第054話/及川しのぶ(有馬稲子)の様子がいよいよおかしくなる。テレビ局の車が迎えに来ないと文句を言いながら玄関ホールに出てきたしのぶは、『しのぶの庭』のテーマソングをピアノで弾き始めると、集まってきた入居者に笑顔を振りまきながら得意満面で歌を披露。「『しのぶの庭』40年ぶりの再開!」を宣言し、妄想の世界へと入っていく…。
やすらぎの郷 第055話
第055話/犬山小春(冨士眞奈美)の自殺記事はあまりにも小さく、忘れられた女優のてん末は、『やすらぎの郷』の入居者一人ひとりに重苦しい衝撃をもたらす。そんな中、小春の身内がなかなか見つからないと聞いた菊村栄(石坂浩二)は、誰もいなければ自分が引き取ると決め急きょ東京へと向かう。
やすらぎの郷 第056話
第056話/犬山小春(冨士眞奈美)の死から2カ月。夏を迎えた『やすらぎの郷』に恒例のヌーディスト・ビーチが出現する。一糸まとわぬ姿で海水浴に興じる井深凉子(野際陽子)と三井路子(五月みどり)。いつもの磯釣り中にその光景を目にした菊村栄(石坂浩二)は、迷惑なようなそうでもないような…。その晩、その凉子から栄は、大事な話があると相談を持ちかけられる。
やすらぎの郷 第057話
第057話/菊村栄(石坂浩二)は井深凉子(野際陽子)の話を聞くため、重い気持ちで山家へと出かける。栄の悪い予感は的中。以前、栄が凉子を諭し破棄させたはずの『散れない桜』にドラマ化の話が持ち上がっているというのだ。このまま放っておけば原作のモデル、九条摂子(姫/八千草薫)と『やすらぎの郷』創始者の加納英吉を巻き込み、大問題に発展することは間違いない。
やすらぎの郷 第058話
第058話/井深凉子(野際陽子)は、九条摂子(姫/八千草薫)が大好きな若手人気イケメン俳優の“シノ”こと四宮道弘(向井理)を若き特攻隊員役で出演させ、姫の説得を試みるという。後日、凉子の裏工作は動き出し、『散れない桜』の話は伏せられたまま、終戦記念番組を制作するにあたりシノから取材の申し入れがあるとだけ聞いた九条摂子(姫/八千草薫)は、狂喜乱舞。
やすらぎの郷 第059話
第059話/午前3時、菊村栄(石坂浩二)のヴィラを、突然、九条摂子(姫/八千草薫)が訪ねてくる。四宮道弘(シノ/向井理)に会えることがうれしくて眠れないのだという姫の言葉は、興奮のせいか、それとも齢のせいか、今ひとつ要領を得ない。そんな姫を見て栄は亡き妻の律子(風吹ジュン)を思い出してしまう。
やすらぎの郷 第060話
第060話/午前10時まで、九条摂子(姫/八千草薫)のシノ(向井理)贔屓の理由を延々と聞かされた菊村栄(石坂浩二)は疲労困憊。しかし、姫の舞い上がり方は尋常ではなく、“午前3時の訪問”は、翌日も繰り返されてしまう…。