曇天に笑う

曇天に笑う

笑え!この灰色の空の下で--。時は明治十一年。急速な欧米化に伴い、政府に不満を持つ人々が増え、監獄は囚人で埋まり、脱獄も後を絶たなかった。そこで政府は、滋賀県琵琶湖に重犯罪者専用の檻、日本最大・脱出不可能な湖の監獄、獄門処を設ける。その監獄への橋渡し人を請け負う曇家の三兄弟が織り成す大冒険活劇の幕が上がる…!

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曇天に笑う 第01話
曇天に笑う 第01話
第01話 三兄弟、曇天に立つ/治安の悪化に伴い、明治政府は琵琶湖に重犯罪者専用の檻“獄門処”を設置。その脱出不可能な湖の監獄への橋渡しを請け負う曇家の三兄弟。彼らの冒険活劇の幕が上がる!
曇天に笑う 第02話
曇天に笑う 第02話
第02話 殺人鬼、曇天に嘲う/囚人脱走事件の翌日、太田診療所に赴いた天火。その時、指名手配中の殺人鬼・嘉神直人が曇神社に向かったとの報が入る。弟たちの危険を察し、診療所を飛び出す天火の前に陸軍兵士が立ちふさがる。曇神社に現れた嘉神は獄門処への橋渡しをしてほしいと宙太郎に近づいていた…。
曇天に笑う 第03話
曇天に笑う 第03話
第03話 次男、監獄に潜る/天火と牡丹が大蛇について話しているところを目撃した空丸は、どういうことなのかと天火に詰め寄るが、天火は空丸に対し真正面から取り合おうとしない。天火の態度を見た空丸は自分が頼りないからだと思い、蒼世に剣を教えてほしいと犲本部を訪れるも…。
曇天に笑う 第04話
曇天に笑う 第04話
第04話 風魔、獄門に忍ぶ/罪人の変装をして獄門処へ潜入した空丸は、そこで怪しげな仮面の男と出会う。男の全貌を見た途端、空丸は忘れていた過去の記憶を取り戻し、その男が自分の両親を殺した人物だと気付く。男へ襲い掛かる空丸だったが、逆に首を絞められ、気を失ってしまう。一方で空丸を救出しようと琵琶湖の湖畔までやってきた金城白子は…。
曇天に笑う 第05話
曇天に笑う 第05話
第05話 天下、不穏に揺れる/白子や武田の助けもあり、なんとか獄門処から抜け出すことができた空丸は、蒼世が欲していた情報--獄門処に入る科人(とがびと)が持ってくるという『ある物』に関する情報--を持って再び犲本部を訪れる。検証の結果、その情報が正しかったことが分かり、空丸は晴れて蒼世から稽古をつけてもらえることになる。
曇天に笑う 第06話
曇天に笑う 第06話
第06話 太陽、曇天に散る/夕食の買い物から帰った空丸と宙太郎は、天火が獄門処を爆破した罪で警察に連行されたことを知る。しかしそれは表向きのでっちあげられた理由であり、実のところは天火が大蛇--三百年に一度人の器に宿り大きな災いをもたらす存在--の器であるためだった。大蛇と曇家の関係や、天火がそれを一人で背負っていたことを知った空丸と宙太郎は…。
曇天に笑う 第07話
曇天に笑う 第07話
第07話 泡沫に笑う/600年前、近江の地を守護する佐々木清綱、曇家当主の曇景光、安倍家の式神である牡丹は、ともに大蛇の器となる人間を探していた。牡丹はある日、黒装束の者たちに追われていたところを陰陽師の名家・安倍家の人間--安倍比良裏に助けられる。黒装束の者たちを退けた比良裏は牡丹の前に跪き…。
曇天に笑う 第08話
曇天に笑う 第08話
第08話 少年、雨天に慟哭す/天火の処刑から一週間。大蛇の器とされる者が処刑されたのにもかかわらず、大津の空に太陽の光が差し込むことはなく、未だに曇ったままであった。天火を失った空丸と宙太郎は絶望の中、時間が止まったままの日々を過ごす。宙太郎は、天火はすぐに帰って来るはずだと言い天火の帰りを待ち続け…。
曇天に笑う 第09話
曇天に笑う 第09話
第09話 後継者、濁り空に立つ/宙太郎は獄門処に勾留されていたはずの重犯罪者・嘉神と出会い、嘉神から大蛇やその器に関する真実、そして天火が国に抹殺されたのだと伝えられる。また蒼世は大蛇の器とされた天火の処刑後も一向に大津の空が晴れないことから、天火が大蛇の器ではなかったのではという考えに至る。
曇天に笑う 第10話
曇天に笑う 第10話
第10話 白き闇、裏に反る/大蛇の器を守る方法が存在することを知った白子は態度を豹変させた。深手を負わせた牡丹の前で、これまで曇に仕えて来た理由や、天火が大蛇の器ではなかったこと、そして真の大蛇の器が誰なのかという真実を明かしていく。一方、犲本部では蒼世の前に曇の宝刀を持った空丸が現れ、鬼気迫る表情で「俺を殺して下さい」と告げた…。
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