黒鳥の湖

第一話／何もかもが似過ぎている--。会社経営者の顔を持つ、財前彰太（藤木直人）は、興信所の調査員だった18年前、ある男から、娘が拉致され持ち物が送られてくる不気味な事件の調査を依頼された過去があった。そして現在、酷似した事件が世間を騒がせ、動揺する彰太。美しい妻の由布子（吉瀬美智子）と今の生活は…。

第二話／突然姿を消した愛娘の美華（服部樹咲）。由布子は不安と誰にも言えない秘密を抱え、救いを求めてある寺に通うように。由布子の話に親身に耳を傾ける住職の妻・大黒様（財前直見）と息子・若院（三宅健）。その一方で、彰太の脳裏には世間を騒がせている女性拉致事件が……。酷似した事件の調査を18年前に依頼してきた男を訪ねるが、既に他界。

第三話／美華は事件に巻き込まれたのか--？自宅には“漆黒の切り裂き魔”から美華が着ていた服の切れ端が届く。ついに警察も動き出すが、彰太の脳裏から18年前の事件で野放しにした犯人の存在が離れない。憔悴する由布子は救いを求め、大黒と若院に娘の失踪を告白する。そして、彰太は“漆黒の切り裂き魔”を突き止めるため、手がかりとなる家政婦の行方を追う。

第四話／叔父を殺そうとした過去の罪に翻弄されていく彰太。ついには田部井（板尾創路）の暗躍で自分の会社を乗っ取られ、直後に田部井は何者かに歩道橋から突き落とされる。当然、彰太に疑いの目が向けられ……。そんな中、由布子は自らの独断でマスコミに娘の事件を公表、さらには犯人と思われる人物から2通目の郵便物が届いてしまう。

最終話／叔父を殺した真犯人かもしれない家政婦、清水皐月の正体は本当に大黒（財前直見）なのか？彼女が田部井（板尾創路）の転落事故だけでなく、18年前の事件に関して陰で糸を引いていたとすれば……。彰太は自らの罪にけじめをつけ、再び動き出した女性拉致事件の犯人を突き止めるべく、大黒の寺へと向かうが……。因果応報に翻弄され続ける彰太がたどり着いた真実とは？