スーパーのカゴの中身が気になる私

＃01 週刊誌に撮られたアナウンサー／子役としてブレイクした十文字雄三（戸塚純貴）は、俳優としてスターダムへのし上がる予定だったが、現実はそう甘くなかった。俳優への夢を捨てきれないまま、仕方なくスーパーのアルバイトをしていた。しかし、ある日、レジ係のチーフ、半田君枝（石田ひかり）から「スーパーのカゴの中には人生がある」とアドバイスされ…。

＃02 泣く子も黙るヤクザの親分／レジの列に横入りする客など、いつにもまして客の迷惑行為に悩まされていた『スーパーガネシヤ』。店員たちが思い思いの方法で客を諌めていると、大声で怒鳴る、いかつい風貌の男性客（竹中直人）が部下を連れてやってくる。「絶対ヤクザの親分と若頭に違いない！」と思った主人公・アルバイトの雄三（戸塚純貴）。逃げようかと思ったが…。

＃03 誰にも媚びない料理評論家／集客のため、SNS発信を始めた『スーパーガネシヤ』。「フォロワー数が増えた」などとレジ係のめぐみ（清水麻璃亜）たちが一喜一憂するところへ、有名な辛口料理評論家（岡田義徳）が買い物に訪れる。辛口評価をした店が閉店してしまうといった料理評論家がどんな商品をカゴに入れるのか、カゴの中身を覗いてみると…。

＃04 天国までもう少しの未亡人／隣町にできた巨大スーパーの影響で売上が落ち、ピンチを迎えている『スーパーガネシヤ』。そんな時、見るからに上客の婦人（梅沢昌代）が買い物に訪れる。食事の支度はお手伝いさんにお任せだったという婦人のスーパーでの初の買い物は三つ葉に、一番安い卵。はたして、この婦人がスーパーに来た目的とは！？さらに、雄三（戸塚純貴）は…。

＃05 悩みの尽きない高校生／雄三（戸塚純貴）は、元恋人・由里子（新谷あやか）の浮かない表情が気になり、ため息をつく。その横では高校生の貴斗（中島颯太）が同じようにため息をついていた。頻繁に来店するが、いつも何も買わずに帰る貴斗を見てガネシヤの面々は万引きを疑い、防犯カメラの映像を見る。そこに映る貴斗の目線の先にはレジコーナー。

＃06 身の毛もよだつワンピースの女／万引き被害が増加し、撲滅キャンペーンに意気込む雄三（戸塚純貴）。疑い出すとお客がみんな万引きしているように見え始める雄三だが、白いワンピースの女性（佐藤乃莉）がどうも気になり、後を追う。しかし、カゴの中身は空っぽのまま。そんな時、店内が停電し彼女の姿を見失う。暗闇の中、雄三が見つけた白いワンピースの女性は…。

＃07 誰も知らないご当地アイドル／ある日、『スーパーガネシヤ』に就職希望の女性・黒岩凪（松村沙友理）がやってくる。店長（永野宗典）は、隣町の巨大スーパーの影響で売上が落ち、新規雇用は難しいと断るが凪の押しに負け、あっさり採用。凪は持ち前の観察眼や仕事覚えの早さで「期待の新人」と雄三（戸塚純貴）や君枝（石田ひかり）たちを驚かせるが…。

＃08 この顔にピンと来たら誘拐犯／最近地域で子供を狙った悪質な犯罪が増えていることから、指名手配写真が店内に貼られることに。ある日、見るからに怪しい男（菅原卓磨）が少年を連れてやってくる。汚れた服で重い荷物を持たされる少年に「親じゃないのか？」と尋ねたところ、少年は男のことを「鬼」と呼び、雄三（戸塚純貴）はこの男に立ち向かおうとする！

＃09 正しすぎるクレーマー／『スーパーガネシヤ』オーナー宛に「お叱り」の手紙が届く。全部で80個にも及ぶクレームに一同は反省し、改善を試みる。そんな矢先に、雄三（戸塚純貴）は来店した女性（青木さやか）から挨拶の声が小さいと注意を受ける。正論で間違いを論破する彼女を、雄三はオーナーに手紙を書いたクレーマーでは？と疑う。果たして彼女の正体は？

＃10 花束を持った死神／由里子（新谷あやか）から「豊田豊と不倫している」と打ち明けられた雄三（戸塚純貴）はショックを受け、「カゴの中身を見るのはやめよう」と考え始める。が、いつもの癖でついつい目がお客さんのカゴの中に。この日やってきたパジャマにサンダルの顔色の悪い男（吉村界人）のカゴの中は、花束とお刺身。そして、スーパーガネシヤで…。