出会い系サイトで70人と実際に会って…

第1話／33歳、書店で店長を務める花田菜々子（瀧本美織）は、元同僚でおにぎりのデザインを愛する旦那・健と離婚寸前。書店員としての仕事も時代の流れの中、思うように紙の本が売れず、どん底人生まっしぐら。そんな彼女が出会い系サイトAU×AUに登録し、プロフィールに書いた一言は、「今のあなたにぴったりの本をお薦めさせていただきます」。

第2話／低迷する書籍の売り上げを見つめ、憂鬱な気持ちの菜々子の前に、同じ会社の先輩・吉田が現れる。かつては、毎日のように吉田に本を薦めていた。菜々子の仕事への情熱を危惧した吉田は、以前のように自分に本を薦めてほしいと依頼。菜々子は吉田への本選びに没頭する。出会い系サイトでは、独特の趣味と雰囲気を持つ男原田と遭遇。

第3話／出会い系サイトで順調に本を薦めまくる菜々子。出会う人々は奇妙な人ばかり。変わった人ばかりだと感じていたが、そんな変わり者から、菜々子自身が「怪しい」と指摘され困惑する菜々子。出会い系サイトで菜々子は進化を遂げ始める。

第4話／サイトでの出会いに慣れ始めてきた菜々子。映像制作の会社を経営する遠藤と出会う。遠藤の無邪気な明るさに触れ、知らぬ間に菜々子は気持ちが揺さぶられていく。自分の意外な気持ちに気づき、新たな人生の道が開き始める。

第5話／出会い系サイトでの「出会い」を重ね、20人もの人に本を薦めてきた菜々子。初めて同性に会うことになる。チャーミングだが、ある過去を抱えるあみ。コーチングを実践してくれるというユカリ。2人の女性との出会いを通じて菜々子の人生は加速してゆく。

第6話／遠藤の誘いで、コワーキングスペースでの飲み会に参加することになった菜々子。出会い系サイトとは違った人との出会いに戸惑いながらも、本を薦め、自分の“正解”を広げていく。順調に出会い、本を薦めていた菜々子だが、仙台からやってきた藤沢（安井順平）という男と出会い……。

第7話／出会い系サイトだけでなく、リアルな場でも人との出会いに自信を深めていく菜々子。一方で仕事に対してのモヤモヤは一向に晴れない。遠藤との心地よい時間を重ねる一方で、夫の健との別れの時は確実に近づいている。揺れる自分を鼓舞するように菜々子は「出会い」の更なる冒険に出る。

第8話／夫の健との話し合いの日まであとわずか。菜々子は出会い系サイトで物々交換を重ねる青年と新たに出会い、彼と自分を重ね合わせ、夫と向き合う決意を固める。視線すら合わさなくなった夫婦の想いが、今、ぶつかり合う。

第9話／健と向き合う時間を過ごした菜々子。ついにあこがれ続けた人との出会いを果たす。満足げに土産話を語る菜々子に、吉田がある提案を待ちかける。乗り気な菜々子の元に一本の電話がかかってきて……。

第10話／いよいよイベント当日。菜々子はこれまでの出会いを反芻しながら本を薦めていた。今の仕事は辞めるのか？健との別れは？遠藤との不思議な関係は？修行のような、冒険のような70人もの人との「出会い」を経験した菜々子の答えとは？